過去問はいつから始めるべきですか?

ご家庭から必ずといってよいほどいただくご相談です。
とても重要な内容であるにも関わらず、大手塾では過去問に取り組む方法やタイミングについて、充分な説明はなされません。

結論から申しますとお子さまによってそれぞれ違うというのが答えになります。

それぞれの状況を考えた上で、過去問演習の開始時期から実施方法、実施後のフォローまでを計画的に行っていく必要があります。
併願予定校の問題に先に取り組む場合もあれば、本命校の入試問題に取り組んでモチベーションを高める場合もあります。

塾から過去問演習を指定されているとしても、そのお子さんにとって時機が適切でない場合もあるとは思います。

同じ志望校であったとしても、過去問を始めるべき時期は異なる、適切な方法も異なるということを是非とも認識なさってください。

 

一般的なものを申し上げますと、
過去問について、9月以降(早くて8月下旬、遅くて10月中旬)が適切です。
その理由につきましては大手塾のカリキュラムでは、算数の単元的な学習が固まるのが夏、理科・社会については、一通りの単元を確認できるのが9月からになるのが普通だからです。

ただ、国語だけはそういったことはないので国語だけ始めるということは可能といえば可能です。

一つ注意したいのが、志望校対策という言葉に翻弄されないということです。
「過去問に取り組むこと=志望校対策」と早合点してしまい、早め早めにやった方が志望校に近づける…と思いがちですが、それは正しくありません。

高校受験・大学受験とは中学受験は大きく異なります。

「過去問」は「問題集」でも「参考書」でもありません。
ですから、1週目の過去問を取り組む際には問題集のように問題をひとつひとつばらばらにした状態での演習は絶対に避けるべきです。(高校・大学受験では有効なやり方ではありますが)

過去問演習を行う際は、あらかじめトイレにも行き、集中できる環境の中で時間をしっかり計って本番さながらに、時間の経過や配分を「体感」するために取り組むものです。
そして過去問演習後の自己採点および振り返りまでを必ずセットにした計画を立てるようにしてください。