中学受験を2月にひかえた6年生のみなさんは、

12月に入り、過去問演習が順調に進んでいるかと思います。

 

早く取り組んでいる生徒は、10月あたりから解き始めた子もいるでしょう。

 

さて

受験勉強において、合否を分ける重要なポイントである過去問演習。

しっかりと結果に出るように

効果的に過去問を使うことがとても重要です

 

そんな中で、

 

過去問を解いてみたはいいけど、

そのあとどうすればいいかわからない。

 

とりあえず過去問を解いて塾の先生に質問もしたけど、

このあとどうするの?

 

など、

過去問演習をどうやって結果に繋げたらいいか迷っている生徒さんも多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、過去問演習を効果的に活用するにはどうしたらいいか、紹介したいと思います!

 

ある程度過去問を解いてきた年末のこの時期こそ、

自分の勉強方針を見直すきっかけにしていただけたら幸いです。

 

 

ここで一つ質問です。

 

「そもそもなぜ過去問を解くべきなのでしょうか?」

 

この問いに対して、

いろんな答えが頭の中をめぐると思います。

 

パーソナルスタディとして答えは

「志望校に受かるため」

です。

 

至極当然の答えですね。

ですが、もう少し詳しく説明させてください。

 

学校にはそれぞれ、教育理念・方針を持っています。

みなさんが受験に合格・入学をして、学校生活を送ることになったら、

「こんな子に育ってほしい」

という思いをもちながら、授業や生活指導などをしてくれます。

 

 

例えば、

男子御三家の開成高校。

この学校は教育理念として4つの言葉を掲げています。

 

「開物成務」(「人間的に立派に成長して、それぞれの役目を果たす」といった意味)

「ペンは剣よりも強し」

「質実剛健」

「自由」

 

この4つの言葉からは、

ゆるぎない自分を確立して、

人としての務めを果たして社会や世界に貢献する人材になってほしい

そんなメッセージを感じます。

 

何が言いたいかというと、

そうした各学校が持っているメッセージが

入試問題に表れる

ということです。

 

つまり、

過去問を解く

ということは

受験校についてよく知る

ということと同じ意味なのです。

 

 

自分の志望校より偏差値の低い学校の方が過去問の点数が低かった

なんてことはよく起こります。

 

それは実力の問題ではなく、

ただ単に学校のことをよく知らずに問題を解いていた

ただそれだけなのです。

 

 

ですので!

過去問演習の際には、

あれやこれやと手を付けるのではなく、

まず自分の受ける学校の問題をじっくり解いていきましょう。

 

そして、

志望校であれば必ず、教育理念・方針を見て、

どんなことを考えて問題を出されているか

知ることを大事にしましょう。