最近小中学生に理科を教えていて思うことが電流と電圧をごちゃ混ぜに捉えてしまう人が多いということです。

しっかりとわかっていればどちらがどちらかは間違えにくい要素ではあるのですが、初学の生徒にとってはわかりにくい要素であるようです。今回はそれぞれがごちゃごちゃになりにくい説明をしたいと思います。

 

 

『電流』『電圧』の違いはイメージで覚えること


まず定義から、電流とは、「1秒あたりに流れる電子の量」で電圧とは「電流を起こすための圧力」のことです。

とはいえこの説明はあまり直感的ではありませんので例を使って説明したいと思います。

皆さんは「ボールプール」というものをご存知でしょうか?

小さい頃に遊んだ経験のある人も多いと思いますが、小さいボールがたくさん入っていてそこに入って遊べる遊具で、大型のショッピングモールなどでよく置かれているものです。あのような小さなボールの集合体を考えます。

 

中に入ってボールを押すと、他のボールも一緒になって動いて大きな流れを生み出します。

このボールの流れが電流となり、中に入ってボールを押した人の力が電圧ということになります。

 

他の説明でよくあるものですと水を用いたものも有名です。

流れるプールのような循環する流れを考えて欲しいのですが、電流は流れる水の量で電圧はポンプに相当します。

目に見えないものですので、なんらかの具体的なモデルを出して説明すると理解の手助けになると思います。