前回は演繹法と帰納法について解説しました。

また、論理的思考を持って子どもと接する大切さも同時にお話ししていきましたが、今回は論理的思考のメリットと、具体例を解説していきます。

 

 

❏ ロジカルシンキング(論理的思考)で子どもに接するメリット


論理的に考えることができれば、さまざまな面で役立ちます。

  • 問題解決する能力がアップする
  • 説得力が増す
  • コミュニケーション能力がアップする
  • 提案力がアップするが。

ロジカルシンキングで子どもに接していれば、次第

ざっと挙げただけでも上記のようなメリットにお子様自体も論理的に物事を考えられるようになります。

論理的思考は学校現場でも重要視されていて、小学校で必修化したプログラミング学習も、ロジカルシンキングを身に付ける学習です。

 

 

❏ ロジカルシンキングが役立つ場面


前回お話しした演繹法と帰納法は、以下のようなときに役立ちます。

演繹法:考えたアイディア・提案に説得力を持たせたいとき、具体的な立案をしたいとき

帰納法:複数のデータから統計を出したいとき、複数の事例から考察したいとき

たとえば、お子様のゲームの時間について叱るとき、ただ「ゲームは1日1時間まで」「学校で決まっているから」と話すよりも「ゲーム時間が1時間未満の子のほうが学力が高いという調査結果がある⇒だからゲームは1日1時間までにすべき」と話した方が、お子様は納得します。

 

ロジカルシンキングはお子様に身に付けて欲しい能力ですが、まずは親が身に付けておきたい能力ともいえます。

「問題点はなにか⇒解決法は?⇒どの解決法が一番良いか」などのように、筋道を立てて考えることで、頭のなかが整理されて解決法を導き出すのも可能になります。

「ロジカルシンキング」や「論理的思考」というと、難しそうな気がします。

しかし、実際にはそんなに難しいことではなく

“子どもに接するときに、理由を伝えたり筋道を立てて話す”

といったことを意識すればいいのです。

ぜひお子様とお話する際には、意識してみてくださいね。