中学受験の塾でなかなか成績があがらない!!②
☑勉強時間は取っているのに、模試で成果が出ずにやる気がどんどんなくなっています。
☑大手進学塾でなかなか成績が上がらないから、やめようか迷っています…
☑塾で毎週(毎月)あるテストへの勉強のやり方がわかっていないんです。
☑塾の宿題が予習、予習と進むペースが早いので、正直理解できているのかが不安。
☑寝る間を惜しんでがんばっているのに、結果が出ないことがかわいそうで…
中学受験を考えているお子さんをお持ちのお父さん、お母さんからよくこのようなご相談を受けます。
今回は、こういったところでつまずいてしまっているお子さんに、
どうしていくべきなのかをお話しします。
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□中学受験は指導内容が塾によって大きく異なる
受験には、中学受験をはじめ高校受験、大学受験などがあります。
その中でも特に塾によって指導内容が異なる受験が中学受験です。
高校受験や大学受験は一般的に、
志望校によって難易度の違いはあるものの中学指導要領、高校指導要領の範囲からの出題がほとんどです。
そのため学習塾では、中学校や高校で学んだ内容の応用問題の指導、
基礎問題の復習をして受験対策をすることがほとんどです。
それに対し、中学受験に関しては小学校で学ぶ指導要領とはまた違った出題が多いため、
学習塾で「中学受験の勉強」として新しく学んでいく必要があります。
ですので、学習塾でのカリキュラムはその塾によって最善の指導手順を考えるため、
塾によって学ぶ順序自体が異なってくるのです。
□なぜ勉強についていけなくなってしまうのか
大手進学塾では、進学実績を出すためにより速いペースでの指導を進め、
難関校へのルートを組んでいきます。
そのため、そのペースについていけることが難関校合格の近道とも言えます。
しかし、速いペースだからこそ生徒の大半が理解まで至らずついていけない子となってしまいます。
では、ついていけない子はどうすべきなのでしょうか。
ペースについていけない子には共通点があります。
それは、
①5年生ごろから勉強についていけなくなる
②宿題(家庭学習)がまわらなくなる
③授業でわかっているのにテストの点に反映されない
①5年生ごろから勉強についていけなくなる
中学受験の勉強をはじめて、4年生くらいまでは『なんとかついてこれたな』、
と思われている方が多いと思います。
ところが、5年生になって今まで順調に進められていた勉強が一転して、
ついていくのに精いっぱいとなってしまう子がとても多いのです。
これは、5年生を境に大手進学塾での学習内容と学習必要量が大きく変わるためです。
学習内容として算数でいうと4年生までは基礎知識を問われるものが中心です。
しかし5年生になると単元として分数や割合といった多くのお子さんが苦手とする問題が出てきます。
②宿題(家庭学習)がまわらなくなる
そして、5年生になると4年生に必要な学習時間のおおよそ1.5倍の学習量が必要となります。
しかし、ただ勉強時間を1.5倍にすればよいかというと、
問題自体も応用になってくるためそれだけでは間に合いません。
4年生までの勉強のスタイルでは家庭学習や宿題が一気に回らなくなってしまうのです。
③授業でわかっているのにテストの点に反映されない
塾の授業でわかったと言っていたのに
「なんでこんな点数なの?」と親子で頭を悩ませる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、勉強のやり方自体に問題があります。
子どもは長期記憶よりも短期記憶に優れています。
授業で学んだ中で解く問題は短期記憶で解けるのですが、
テストに関しては長期記憶が必要となってきます。
この長期記憶を知識として植え付けるためには、
短期記憶を繰り返す必要があるのです。
□では、『ついていけない子』はどうすべきなのか
この①②③を解決するにはまず勉強時間の確保ももちろんですが、
お子さま以外の保護者様または第三者(塾)が組んだ学習計画が必要となってきます。
これは保護者様の中にも知らない方が多いのですが、
実は塾で出された宿題の中にも「解いた方が良い問題」「解かなくても良い問題」があるのです。
しかし、多くのお子様は限られた時間の中で塾で出された問題を全部解こうとして回らなくなってしまいます。
また、テストの点に反映させるためにも短期記憶を繰り返して長期記憶にする学習も必要となります。
つまり、塾で学んだ学習を再度すぐに身につけるための復習の時間も必要なのです。
こういった学習計画を組んで、勉強の「取捨選択」が大きく差をつけるのです。
□まだあきらめないでください!!
中学受験を目指す多くのお子さんが、こういったところで悩み、
「うちの子には向いていないのかも…」と諦めてしまう方がいらっしゃいます。
しかし、勉強の理解力や能力ではなく勉強方法や計画自体に問題があるのです。
今中学受験でお悩みの方は、まだあきらめず一度お子さんの学習に関して見直す機会を取ってみてください。