難関大学・文系 数学の学習は「急がず着実に」が原則
「数学が苦手だから」という理由で、文系学部を目指す受験生は多くいます。
しかし、国公立大学文系学部・私立大学文系学部ともに、入学試験の科目として数学を課すところは数多くあり、文系だからといって数学を無視できるわけではありませんよね。
そこで今回は、文系学部を目指す大学受験生に向けて、数学の攻略法をお伝えしたいと思います。
目次
Toggleまずは授業をしっかり理解する
大学文系学部の数学の入試問題は数学Ⅰ、数学A、数学Ⅱ、数学Bの範囲から出題されます。いずれも高校1年~2年で学習する科目になります。
文系志望の受験生には上記科目を「学校の授業の進捗に合わせて」しっかり身に付けてほしいと思います。
授業で教わっていないことまで急いで勉強する必要はありません。数学の授業に、とにかくついていくことを重視してください。
そして3年生になったら試験本番に慣れるため、問題集に取り組んでもらいます。
授業当日か週末までには復習を
勉強方法について、もう少し詳しくお伝えしましょう。
1年生~2年生の時の勉強は、授業の予習・復習が基本となります。授業前日までに教科書を見て、どんなことをやるのか事前に把握をしておきましょう。
そして、できれば授業を受けた日、遅くともその週末までには復習をしましょう。授業で取り上げられた問題や、教科書の同じページにある練習問題を、自分一人で解けるかどうかチェックしてください。
数学は理解できないことがあると、次の授業が理解できなくなります。理解できない状態を放っておくと、後で遅れを取り戻すのにとても苦労します。それは避けたいところです。
ひとまず教材は、学校で配布された教科書や問題集を使えば大丈夫です。あれこれ手を付けて、結局どれも中途半端に終わるというのが一番、良くありません。
文系数学の学習は急がず着実に、を心がけてください。
「途中式」を徹底的に理解しよう
日々の予習・復習で、学習効果を飛躍的に上げるポイントを1つご紹介しましょう。
それは「途中式」を徹底的に理解することです。
例えば、方程式の解を求める問題があるとします。与えられた式を因数分解するなどして、式を書き換え、最終的に解を導き出します。簡単な問題だと2、3行程度、複雑な問題だとそれ以上の行数になるはずです。
答が出るまでの途中の式、それが途中式です。
答え合わせのために解答欄を見ることになりますが、その際、途中式を一行一行ちゃんと見て、「なぜそのような形で式が書き換えられるのか」をしっかり理解してほしいのです。
教科書・問題集によっては途中式を省略して書いているものもあり、「なぜこうなるんだろう?」と疑問に思う箇所があるかもしれません。そこは自分で考えて、省略されている途中式を書いて補ってみてください。
そうすることで初めて「その問題を解いた・理解した」といえる状態になります。きわめて地道な方法ですが、確実に効果が上がる学習法です。
たくさんの問題に触れておく
3年生になったら、数学ⅠA、数学ⅡBの参考書や問題集に取り組んでみましょう。数学は、試験本番に向けていかにたくさんの問題に触れておくかが重要です。
数学で覚えなければならない公式の数は、英語で覚えなければない単語の数に比べれば少ないものです。
しかし、覚えた公式をどのように使うか、解法に至るまでの道筋、バリエーションが非常に多い。数学はその、多様なバリエーションにいかに対応できるかが問われる科目ということができです。
あらかじめたくさんの問題を解いて様々なバリエーションに慣れておけば、試験本番で似たような問題に遭遇する確率が高まります。
その確率を、いかに事前に高めておくかが大切なのです。
分からなくても途中までやってみよう
数学の参考書・問題集は、解説がしっかり付いているものを選んでください。
分からない問題がたくさんあるかもしれませんが、解けないからといって、いきなり解答欄を見るのはやめましょう。
少し粘って途中まで、分かるところまででいいので、ノートに書いてみてください。何らかの解答を残しておくことが大事です。
そうすると、答え合わせをした時、つまずいたポイントが明らかになるはずです。
途中まで書いた解答がそもそも的外れだった(根本的に間違っていた)、という場合もあるかもしれません。
いずれにしても自分なりの解答を記しておくことで、「自分は何が分かっていないのか」が具体的に見えてきます。
何が分かっていないのかが明らかになったら、教科書などに立ち返ってそこを再度、学習すればよいのです。
こうすることにより、知識の欠けている部分を一つひとつ着実に埋めていくことができます。
パーソナルスタディにも大学文系学部を目指す受験生は数多くいます。地道に着実に数学の勉強を積み重ねた結果、今では「数学に対する苦手意識がなくなった」という塾生もたくさんいます。
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