】7月8日(月)に、文京区大塚にある日本大学豊山中学校・高等学校にて教育関係者を対象とした説明会が行われました。

今回はその内容をダイジェストでお届けいたします!

 

2025年度中学入試概要


2025年度中学入試の概要です。

(試験日および募集人数)

回数日程科目・配点定員
第1回2月1日(土)午前国語(100点)・算数(100点)・理社(100点 ※各50点)90名
第2回2月2日(日)午後国語(100点)・算数(100点)50名
第3回2月3日(月)午前国語(100点)・算数(100点)・理社(100点※各50点)52名
第4回2月3日(月)午後国語(100点)・算数(100点)30名

★2024年度から、第1回・第3回の募集人数に変更がありました。

第1回は【100名→90名】と10名減、その一方で第3回は【42名→52名】と10名増とするとのことです。

 

(各教科の出題内容)

【全体】
既に言われていたことですが、中学受験全体の傾向に合わせ、一昨年度から難易度を上げているとのこと。2025年度も2024年度に準じた出題レベル・出題内容になるとのことです。

【国語】

●基本的な知識問題(20点程度):漢字の読み書き、対義語・類義語、部首、慣用句、四字熟語など

●説明的文章(40点程度)

●文学的文章(40点程度)

【算数】

●総問題数 20題程度(各配点3~6点)

●計算問題 5題程度

●速さ、割合、単位、場合の数、数の性質、整数等小問 5題程度

●基本的な図形問題、特殊算、資料の整理、論理的思考を問う問題、応用的な図形問題

【理科】

●物理、化学、生物、地学の4分野から大問1題ずつ出題(1問1~2点 25題程度)

●思考力を問う問題、時事問題を出題

【社会】

●歴史分野 20点分、公民・地理分野 30点分(公民:地理=ほぼ1:1):小問25題前後出題→分野横断的な問題も出題

●基本的な事柄で問題を構成

●単に用語を問うだけではなく、時事問題や内容の正誤問題、地図やグラフの読み取り問題も出題

●漢字指定の問題あり

 

(2科・4科同時判定)

日大豊山中学校の入試では、合格判定として「2科・4科同時判定」制度を設けています。

「2科・4科同時判定」とは、第1回(2月1日午前)・第3回(2月3日午前)の4科入試の合否判定の際に、

①4科(300点)=国語(100点)+算数(100点)+理社(100点)

②2科(300点)=国語(100点)と算数(100点)の合計点(200点)を1.5倍

で得点を出し、①・②の高い方の得点を受験生本人の得点とする、というものです。

 

(具体例)

入試当日得点が、国語(60点)・算数(70点)・理社(55点)だった場合は、

①60点+70点+55点=185点

②(60点+70点)=130点 130点×1.5=195点

となり、この場合「195点」が受験生本人の得点となります。

したがって、理社がやや苦手な受験生でも、国語と算数の得点次第では高得点を貰うことができます。

実際に、2024年度の第1回(2月1日午前)入試でも、合格者平均が社会で33.5点、理科で32.0点となっているのですが、合格者最低点を見ると、社会8点・理科6点という数字が発表されています。

 

(複数回受験出願の優遇措置)

日大豊山への入学を熱望している(複数回出願している)受験生には優遇措置があります。

こちらに関しては、第1回入試前日の【1月31日 12:00】までに複数回出願をしており、受験した場合には優遇措置の対象となるとのことです。

 

2025年度高校入試概要


2025年度高校入試の概要です。

(推薦入試)

日大豊山高校の推薦入試(1月22日 定員120名)には、大きく「推薦」「特別推薦(学業・スポーツ)」の2つがあります。

(推薦基準)

種類推薦基準推薦基準(加点)
推薦9教科に「1」「2」がなく、

・5教科「20」以上

・3教科「13」以上

英検・漢検・数検「準2級」以上を
所持している場合、
加点「1」となります。
複数の場合は、
それぞれに加点(加点合計は「3」まで)。
特別推薦
(学業)
5教科に「1」「2」、
9教科に「1」がなく、
・5教科「16」以上
特別推薦
(スポーツ)
9教科に「1」がなく、

・5教科/9教科の平均が
「3.0」以上

・全国大会で顕著な
活躍をした者

※通知表は、中3次1・2学期または前期のもの

(試験内容)

【推薦・特別推薦(学業)】

●適性検査(国語・英語・数学合わせて70分、各40点満点)

●全て記述問題

●出題内容

国語:説明文、漢字、口語文法、古典

数学:2次方程式、一次関数、比の値の計算等、関数と図形の複合的な問題

英語:単語を正確に書けること、リスニングはなし

 

【特別推薦(スポーツ)】

●実技

 

(一般入試)

日大豊山高校の一般入試は、2月12日(定員120名)で行われます。

種類出願資格
一般入試2025年3月に中学校を卒業見込み
または
2024年3月に中学校を卒業
スポーツコース①2025年3月に国内の国公立中学校を卒業見込み

②全中・都・県大会出場の客観的資料を提出可

併願優遇①2025年3月に国内の国公立中学校を卒業見込み

②9教科に「1」「2」がなく、
5教科「22」以上

※調査書に記載の成績のみ可

一般入試の併願優遇の場合、英検・漢検・数検での加点はなく、また見られるのも学期の通知表ではなく、調査書だけとなっているので、高い成績が求められると言っていいでしょう。

 

(試験内容)

各50分・100点満点、記述式の試験となっています。

国語:漢字、文法、四字熟語など基本的な事項、説明的文章、文学的文章、古典

数学:計算問題、小問(確率、関数、方程式など)、関数、図形など

英語:リスニング、文法、単語、語法、長文など

 

まとめ


日本大学豊山中学校・高校は、日本大学の正附属校であり、日大では特に理工学部に100名以上が進学、また東京理科大学に13名の指定校推薦枠があるなど、他にもGMARCHへの指定校推薦枠や進学をする卒業生も出ている学校です。

強豪・水泳部出身で、パリオリンピック代表に選ばれている卒業生もおり、また鉄道研究部など男子校ならではの部活動も非常に活発とのことです。

近年中堅校と呼ばれる学校の人気が上がっており、その中で中学入試では試験の難易度も上げてきていますが、ただ日大の附属校だから、というわけではなく、「日大豊山に行きたい!」と熱望する生徒に対しては、それを是非にと受け入れようとしている学校だと感じております。

「日大豊山に合格したい!」「行きたい学校があるから、絶対合格したい!」「行きたい学校はまだ見つかっていないけど、この夏後悔したくない!」など、PERSONAL STUDYでは一人ひとりの進路実現を全力でサポートしています。
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