前回の、「【SAPIX休講】映像+自宅学習の問題点・解決策①」では映像学習のメリット、デメリットとこの時期に起こり得る危機について解説しました。

今回は続きで解決策についてです。

 


 

保護者さんが管理できない状況でお子さんが映像授業で学習する場合のポイントをご紹介いたします。

 

 

【映像学習見るポイントは5つ】

 

重要なことは、お子さん自身が「みて学ぶ」ことができる「仕組み」と「環境」をつくることです。

 

 

➀環境→「どこで、誰とみるか」

 

 

自己管理が年齢的にできるようになってくるのは自我が確立する10歳前後と言われています。

小学生の場合は管理してくれる人や環境で学習することで集中力が数倍変わってきます。

例)

・教育関係者、親族など管理してくれる大人がいる施設

・映像視聴が可能な公共施設、学習塾の自習スペース

 

 

②時間→「いつみるか」

 

 

子どもには、1日の生活サイクルが最も重要です。

起床から就寝までのサイクルの中で、学習する時間帯を明確に決めておくことが大切です。

例)

・〇時~〇時は勉強する時間

・他の習い事や家庭事情を必ず考慮して曜日ごとに時間帯を設定する工夫も大事

 

 

③理解度→「どう計測するか」

 

 

理解したかどうかは口頭で「みたの?」「分かった?」では、全く意味がありません。

子どもなので「何割が分かった」と表現することが難しいと思うので、簡単な「理解度シート」をWordやExcelで作成するとよいでしょう。

例)

・「理解度シート」で欲しい項目

日付、時間、学習した単元や内容、理解度(1-5の5段階でつける)、分かったこと、分からなかったことを文章で書けるようにします。

 

 

④続ける仕組み(1)→「見える化」

 

 

長期休みの時など、1週間以上の家庭学習をする場合は、「見える化」をすることで、お子さん自身に達成感をもたせることで続ける環境を作ってあげることです。

例)

・カレンダーや手帳、自作のポイントカード、集計アプリなどで実施した日にシールや〇つけ、☑を入力していく。

・カレンダーなど紙媒体を使用する場合は、子ども部屋ではなく、リビングなど家族全員が目にする位置に貼る。

 

 

⑤続ける仕組み(2)→「ご褒美を決める」

 

 

「見える化」に合わせて行って欲しいことは、ご褒美を用意することです。

ご褒美のポイントは、ささいなご褒美であること、途中でもらえるスモールゴール設定、連続賞など、いかにたくさんご褒美を与えらるかに視点を置きます。

例)

・30ポイントで〇〇、途中の10ポイントで〇〇、20ポイントで〇〇、連続5日で〇〇、連続10日で〇〇、パーフェクトで〇〇など。

 


 

☐「勉強する場所がそんな簡単に見つからない。」

☐「塾に行かしていないし、頼める人がいないので無理。」

☐「見える化をやったことがあるが続かなかった。」

☐「家の子はものでは動かないんです。」

など、ご不安がすぐに聞こえてきそうですが「全て出来ればベスト」で考え、「出来ることをまずはやってみる」ことから始めて下さい。

 

 

もし実践して駄目なら、

【1】「やり方が違っていた」

【2】「続け方が違った」

この2つの原因しかないはずです。

 

保護者さんは、一人で悩まず困った時は専門家や学校、学習塾など教育関係者にご相談下さい!