『中学受験』未経験の方におすすめ記事です♪

定期テストが2学期制の学校の場合はテストが返却された人も多いと思います。その際「前のテストよりも点数が落ちた‥」と反省したり、気落ちしてしまっている人も多いと思いますが、その前に一つ考えてみて欲しいことがあります。

 

テストの点数で単純に判断しない


それはその点数が本当に「悪くなった」と言えるのかということです。一般に偏差値と呼ばれる指標があります。

これは、「自分が周りの人に比べてどの程度できるのか」を表す指標で、平均点ぴったりだと50になります。自分の点数が平均点より高ければ50より大きく、反対に低ければ50より小さくなります。

点数というのは絶対的な指標ですが、テストが異なれば単純にその二つを比較することはできません。実際に平均点と、他の人の点数のばらつきを比較してみないと自分の点数がどれくらいの良い点数なのかは実際にはわかりません。

その「出来の良さ」を指標にしたものが偏差値だと思ってください。

 

 

学校のテストなど偏差値がのっていないときは?


中学校のテストでは具体的な数値は出ないところが多いとは思いますが、点数の分布グラフなどがもらえた場合はおおよそ自分がどの場所に位置しているのかを見てみることは大切だと思います。

その上で、今後の対策を練るべきなのかを吟味しても遅くはないと思います。例えば、自分が60点をとって平均点70点のテストがあったとします。

そのテストが、60点から80点の間の人が全体の半分以上なのだとしたら自分はそこまで成績が悪くないと言えそうです。しかし、65点から75点の人が全体の大部分を占めているのだとしたら周りと比べてあまり出来が良くなかったと言えると思います。

このように同じ点数でも分布状況によって良い悪いが変わってくるので、帰ってきた成績表はじっくり見るようにしましょう。

 

 

中学受験生の偏差値とは?


偏差値とは、データを一律に標準偏差(スケール)10、平均50に変換したときの値です。その各偏差値帯での割合は、

  • 偏差値60以上(あるいは40以下)は、上位(下位)15.866%
  • 偏差値70以上(あるいは30以下)は、上位(下位)2.275%
  • 偏差値80以上(あるいは20以下)は、上位(下位)0.13499%
  • 偏差値90以上(あるいは10以下)は、上位(下位)0.00315%
  • 偏差値100以上(あるいは0以下)は、上位(下位)0.00002%

正規分布として偏差値の分布を表すことが出来ます。

ここで注意していのは、中学受験生の中での偏差値であることと、大手塾の内部テストや受ける模試の種類によって偏差値は大きく変化します。

中学受験生である以上。志望校の合否判定テストでA、Bなど高い合格率の判定を出せることことが合否に直結しますが、中学受験生の偏差値40ぐらいだからといって決して『勉強が出来ない、苦手である』ということではありません。

中学受験生は学校の授業で学ぶ内容よりも、遥かに難易度の高い内容を学習しています。

中学受験生向けのテストで偏差値40以下だったとしても、現学年のまとめのテストなど学校レベルのテストであれば簡単に偏差値60を超える子も多いと思います。

 

偏差値だけをみて勉強自体を嫌いになったり、自分には出来ない…と思い込まず、今の学習状況を客観的に分析し、苦手単元を抽出し復習する、定着しない場合は勉強方法を改善するなど具体的な計画と行動を実践していきましょう。