【高校生必見!!】現役東大生が考える、東大入試の攻略法①
今回は、現役東大生講師に、
『東大合格に対しての具体的な勉強』に関して
を伺いました。
今後、東大を目指す方、
また難関大学を目指す方にとっても
具体的な勉強法としてぜひご覧ください!!
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「東大で学びたい!」
「日本一の大学に合格したい!」
などという願いは難関大学を目指す人にとっては1つの憧れでしょう。
2、3年先を見据えて勉強を始めてみようという高1、高2生も少なからずいることだと思います。
しかし、「さぁ、東大を目指そう。」と思っても、何から始めていいのかわからない…
そんなみなさんに僕が東大に合格することができた秘訣をお教えしたいと思います。
◇攻略法その1:目標点の設定
まず、東大入試を攻略するために最も大事なことは目標点を設定することです。
理系(理科一類、二類、三類)の場合、
二次試験の配点は国語80点、数学120点、理科120点、英語120点の合計440点です(表1)。
センター試験の110点分と合わせて550点中、合格者の平均点は大体350点程度です。
センター試験で9割取ると仮定すると、二次試験で必要な点数はおよそ、250点となります。
この250点をどのようにとるかを考えることこそが一番大切なことです。
表1.東大二次試験の配点(理系)
教科 | 国語 | 数学 | 理科 | 英語 | 計 |
配点 | 80 | 120 | 120 | 120 | 440 |
「どのように」とは250点の内訳を考えるということです。
つまり、「全教科合計して250点」という考えではなく、
「国語で何点、数学で何点」というように具体的に考えてみるということです。
この内訳は自分の得意、不得意に基づいて考えてみましょう。
例えば、数学、理科が得意で英語が苦手な人であれば、表2のような目標点になります。
また、苦手もなければ得意もないバランスのとれた人であれば、表3のような目標点になります。
表2.二次試験の目標点の設定例1
教科 | 国語 | 数学 | 理科 | 英語 | 計 |
目標点 | 30 | 90 | 85 | 45 | 250 |
表3.二次試験の目標点の設定例2
教科 | 国語 | 数学 | 理科 | 英語 | 計 |
目標点 | 35 | 75 | 70 | 75 | 255 |
僕の場合、数学が苦手で理科と英語が得意だったので表4のような目標点を設定していました。
表4.二次試験の目標点の設定例3
教科 | 国語 | 数学 | 理科 | 英語 | 計 |
目標点 | 35 | 50 | 80 | 80 | 245 |
合格最低点を見ると320点から330点くらいなのですが、
目標点をそこにしてしまうと向上心やモチベーションも湧かないと思うので、
少し高めの上記のような目標点を設定した方がよいと思います。
このように目標点を教科ごとに具体的に設定することにはいくつかのメリットがあります。
◇目標設定のメリットとは?
まず一つ目は自分に合わせた勉強の優先順位をつけることができるということです。
高3の夏休みを超えたら、過去問演習を始めたり、
実戦模試を受けたりすると思います。
その結果を受けて復習しようとした際に、目標点から離れている教科ほど優先順位が高いということになります。
基準となる点数は満点でも平均点でもなく、自分の得意、不得意を考えたうえでの目標点です。
これにより、自分が行うべき教科や内容が明確になると思います。
二つ目は本番での時間の使い方を考えやすくなるということです。
例えば僕の場合、数学の目標点は50点なので、二問完答して、
残りの四問で部分点を稼げば目標点に達します(理系数学は大問六つ、一問20点)。
数学の試験時間は150分ですから、完答できそうな問題を二つ見つけたらそれぞれ30分から40分くらいかけてじっくりと解答し、
残り時間でひたすらに部分点をかき集めるといった方針でした。
もちろん、この方針通りにうまくいくことは少ないですが、
時間の使い方を想定しておいて損はないし、精神的余裕にもつながると思います。
◇攻略法2:基礎・基本の徹底を!!
次に大事なことは、基礎・基本の徹底です。
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれませんが、東大入試においても基礎・基本は本当に重要です。
実際、東大入試の問題にこそ高校範囲の知識で解けない問題は絶対にないということはよく言われています。
基本ができていないのに、難しい問題集や過去問に取り組んでも意味がありません。
とにかく、1,2年生のうちに基本を確実にしましょう。教科書レベルの基本知識で十分に戦うことができます。
特に、数学や物理は原理を抑えていればあとは思考力の勝負です。
東大を目指すといっても、何を勉強したらいいのか分からないという人は結構多いと思います。
そんな人はまず、基礎基本から!教科書と併用の問題集でも市販の問題集でもいいので、
何周もして全問を完璧に解けるくらいの基本を身につけましょう!
実際に僕が使っていた基本問題集、参考書を紹介します。
国語 | 「マドンナ古文」、「漢文ヤマのヤマ」 |
英語 | 「システム英単語」、「英文法・語法Vintage」、「やっておきたい英語長文 300」 |
数学 | 「教科書傍用 基本と演習 テーマ数学I+A」、「教科書傍用 基本と演習 テーマ数学Ⅱ+B」、「黄色チャート」 |
物理 | 「物理のエッセンス」 |
化学 | 「セミナー化学」 |
物理化学の問題集は高3の夏に3周くらいやりこみましたし、国語の問題集は浪人のときの受験直前まで使っていました。
これは僕が受験勉強を始めるのが遅かったからで、
理想的には理系科目については高3の夏休み前くらいにこれらの問題集を完璧にするくらいのイメージで勉強が進められれば、
良いペースで進められているといえるのではないでしょうか。
英語は文法を高2までに完璧にして、語法やイディオムなどを夏休みまでに終わらすくらいのイメージがよいと思います。
ここでいう完璧とは問題が単に解けるようになるだけでなく、他の人に説明できるようになるまで理解しているということです。
何も派生事項とか高校レベルを超えた知識を説明するということではなく、あくまでも基礎基本に基づいて説明できれば十分です。
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次回は、思考力・応用力をつける具体的な勉強法など
「【高校生必見!!】現役東大生が考える、東大入試の攻略法②」
をご紹介します!!