高校生活を過ごすに当たって、一番の大きな分岐点といえば、「文理選択」ですね。

 

学校によって最初から分かれているところもあれば、

2年生など途中から選択できる学校もあるのではないでしょうか。

 

 

今回は、

『まだなりたいものが決まっていない…』

『とりあえず理系の方が就職は有利とは聞くけど…』

と迷っている方に向けて、この文理選択の重要性を書きたいと思います。

 

 

 

◆とりあえず理系にしておこうかな…という方へ

 

まず、やりたいことが決まっている方は、すでに理系・文系の選択は決まっているのではないでしょうか。

 

では何になりたいのか、まだぼんやりしているあなたに向けて…

まずなんとなく理系を選択することは、様々な面からオススメされていますが、筆者はオススメできません。

 

 

理系がオススメされている理由としてよく言われていることは3つあります。

 

➀理系からの文系への転向は容易い

②理系のほうが、就職活動が楽

③生涯年収が、データ的には理系の方が高い

 

 

上記で述べたことは、完全に真であるかはわかりませんが、実際大きく外れているとは思えません。

 

ではなぜ一般的に、理系だけをお勧めすることができないのでしょうか。

 

 

 

 

① 強制文転という闇

 

 

実は、理系を選択したからといって理系の学部に入れるとは限りません。

 

理系を選択して頑張って勉強したけれど、物理化学数学3の負担に耐えられず、

私立大学の選択で文系を選択する学生が、後を絶ちません。

 

ちなみに、センター試験を理系で申し込むとほとんどの国立大学文系を受けることはできません

 

逆もまたしかりです。

国立は理系で受けるが、私立は文系という人はとても多いです。

 

これは、さらに国立と私立での学費の大きな差とも関係しています。

別にそれはそれでいいじゃないか、と思われるかもしれません。

 

しかし、多くの私立文系に進学した国立理系受験生は、

物理・化学・数学Ⅲに費やしたたくさんの時間を英語にさくことで、

より高いレベルの大学への進学が可能だったのではと考えられます。

 

学部にこだわりがなければないほど、この後悔は大きくなります。

 

 

 

② 科目数の少なさ

 

国立大学で顕著ですが、基本的に国立理系は数学・英語・理科二つを選択します。

また国語を課す大学もあります。

 

これはどのレベルであってもそうです。

しかし、国立文系では東大・京大に次ぐ難関大学である大阪大学であっても二次試験は国語・数学・英語です。

 

社会2科目も課すのは東大だけです。一橋大や京都大は社会1科目です。

 

 

求められるクオリティが高い科目が増えれば増えるほど負担は増えます。

この辺は自分のキャパシティと相談してください。

 

ちなみに数学でいうと理系の問題の方は、文系と比してかなり難易度が上がります。

数学Ⅲの学習の有無も考えるべきだと思います。