勉強には大きく分けると2つあります。

それは、「予習」と「復習」。

 

 

この2つのどちらが良いのか、ということは議論の分かれるところですね。

 

 

ただ、「予習」をしても最終的には「復習」が必要になってきます。

(哲学的な話になってしまいますが…笑)

 

つまり何を勉強するにしても「復習」という作業が必ず必要になってくるのです。

 

では勉強するにあたり、

①「復習」はなぜ必要なのか??

②どう復習をしたら効果的なのか??

 

という視点で実際のデータからご紹介します。

 

 

 

 

 

■人は1日後には、なんと74%を忘れていた!!

 

勉強するにあたってひとつ、忘れてはいけないことがあります。

それは、「人は”忘れる生き物”である」ということです。

 

エビングハウスの忘却曲線というものをご存知でしょうか。

 

ドイツの心理学者であるエビングハウスは、

「人に無意味な音節を記憶させると、時間の経過とともにどのくらい思い出せるものか」

という実験から一つの結果を導き出しました。

 

それは次のようになります。

 

◎20分後には、(覚えたことの)42%を忘れていた

◎1時間後には、(覚えたことの)56%を忘れていた

◎1日後には、(覚えたことの)74%を忘れていた

◎1週間後には、(覚えたことの)76%を忘れていた

◎1か月後には、(覚えたことの)79%を忘れていた

(※記憶する対象に意味がある場合は%は変わる)

 

つまり、覚えたことに関して1時間後には半分以上を忘れてしまい、

1か月後にはなんと8割も忘れてしまうのです。

 

 

 

■データを踏まえた上での学習法とは??

 

よく「徹夜で詰込み型の学習」は、

テストでは点数が取れても模試や入試では点数が取れない、

なんて言われることがありますね。

 

実際にデータから踏まえると、

翌日のテストには覚えていてもそこから1か月後には2割程度しか覚えていないのです。

 

では、しっかりと学んで定着するにはどのように勉強していけばよいのでしょうか。

 

 

それは、「1日後には74%も忘れてしまう」ということから

復習のタイミングを授業で教わったその日のうちに振り返るということが重要になってきます。

 

 

■家に帰って復習をしないと…

学校で習う:単元理解度 100%

  ↓

家に帰る(半日):単元理解度 約30%

  ↓

翌日の記憶量(1日後):単元理解度 約26%

 

■家に帰って習ったことを復習をすることで…

学校で習う:単元理解度 100%

  ↓

家に帰る(半日):単元理解度 約30%(+復習一通り100%)

  ↓

翌日の記憶量(1日後):単元理解度 約26% +前日復習分 約30%

 

 

これは、あくまで単純計算ですが定着度は大きく変わってきます。

 

 

単語なども覚えた後、一時間後にテスト形式で時間を取るなど、

あえて復習を少しズラして学ぶことも効果的です。

 

 

その日に習ったことをその日に振り返る。

簡単なことですが、実際なかなかできていない方も多いのではないでしょうか。

ぜひこの機会に、『復習』をするタイミングを見直してみてください。