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【中学受験のプロが語る】大手進学塾、新学年への不安解消①

 

 

■地元の中小塾では中学受験はムリ?

 

ここまで、中学受験をするのなら大手進学塾へ通うことをおすすめしてきました。

なぜなら、大手進学塾には、受験のためのカリキュラムが整っているからです。

 

しかし、大手進学塾の受験カリキュラムは、成績上位の子を基準に作られているため、内容が理解できず、授業についていくのが難しいという子も出てきます。また、テストの結果によるクラス分けや、多人数での授業の雰囲気に馴染めないという子もいるでしょう。

 

そういう子は、地元の中小塾に通うケースもあります。

一般的に中小の塾は1クラスの生徒の人数が大手進学塾よりも少ないため、生徒一人ひとりに目が届きやすいという良さがあります。

 

しかし、学力がつくかどうかは別問題です。ただし、講師の教え方が上手で、子どもとの相性も良ければ、予想以上に学力が伸びることもあります。

中小塾で成績が上がるかどうかは、良くも悪くも担当講師の力によって大きく左右されるといっていいでしょう。

 

 

■中小塾を選ぶ際には次の3つをチェック

 

①地元での評判はどうか

②その塾が得意としている受験対象校はどこか

③入試当日までの学習カリキュラムはどうなっているのか

 

特にチェックが必要なのは、「学習カリキュラム」についてです。

というのも、中小塾の中には、中学受験のための学習カリキュラムがきちんと用意されていないところもあるからです。

 

教材にしても、授業のたびに、市販の問題集のコピーを配るだけのところさえあります。

 

中学受験において「学習カリキュラム」はとても重要で、受験の成功に大きな影響を与えます。

中学入試の出題範囲は膨大です。

 

また、学校によって入試傾向も違います。

入試の当日までに、入試を受けるために必要な単元の勉強が完了していないというようなことになっては取り返しがつきません。

 

中学受験の最終目的は志望校に合格することです。

そのため、中小塾を検討する際には、そのための対策がきちんととれた「学習カリキュラム」があるかどうか必ずチェックをするようにしましょう。

 

 

 

■個別指導塾を目的に応じて選択する

 

大手進学塾は集団クラスで授業が進められるため、講師は生徒一人ひとりまではなかなか目が届きません。

また、授業を行う講師と、学習相談をする担任と仕事が分業されている場合もあり、きめ細かい対応ができないという難点があります。

個別指導塾もいろいろですが、授業も学習相談も一人の先生が担当することが多いところなら、

生徒一人ひとりの状況を把握しやすいというメリットがあります。

 

 

手厚い指導が受けられるという点で、個別指導塾に魅力を感じる親御さんはいると思います。

しかし、指導の中身は、塾によってさまざまです。

マンツーマンという魅力だけに引かれて選んでしまうと、あまり効果がないまま、お金を捨ててしまうことにもなりかねません。

 

 

 

■個別指導塾に通う目的は大きく分けると3つ

 

①苦手な科目や分野を克服する

②学習法を身に付ける

③テストや入試の対策をする

 

個別指導塾は、講師と生徒が1対1、または1対2で授業を行うため、一斉塾に比べて多くの講師数を確保する必要があります。

そのため、学生講師を雇っている塾がほとんどです。

例えば①のように、苦手な単元の勉強だけであれば、学生講師でも十分に対応ができるでしょう。

その講師自身が中学受験経験者なら、中学受験に必要なテクニックを教えることもできます。

 

 

けれども、②のように、勉強嫌いな子や学習の取り組みが身についていない子に対する指導は、解き方やテクニックではなく、勉強のやり方を教えたり、勉強に対するモチベーションを上げたりといったスキルが必要になります。

となると、学生講師よりも経験豊富なプロの講師に託した方が心強いでしょう。

 

 

また、③のテストや入試対策であれば、今はどこまでを理解していて、どこからができないのか、どの単元でつまずいているのかなど、その子の学力レベルを正確に捉え、子どものタイプによるミスの傾向を分析するといったことが必要になるので、こちらもベテランの講師が適任ということになります。

 

このように、ひとくちに個別指導塾といっても、塾に何を求めるかによって、どの個別指導塾を選ぶかが違ってくるのです。

ところが、多くの親御さんは「個別指導塾」=「手厚い指導が受けられる」と思い込んでいます。

けれど、目的が合っていなければ、思うような効果は得られません。

 

 

また、個別指導塾というのは、良くも悪くも講師の熱意と指導力に結果が左右されます。

そういう点では、ある一定レベル以上の講師を揃えている大手進学塾よりもリスクが高い選択となります。

入塾前は面談でよく話し合い、授業の質も体験授業などでチェックするようにしましょう。

 

 

 

 

■理想的な個別指導塾を見つけるには

 

一般的に中学受験の勉強を進めていくには、大手進学塾に通うことが必須です。

大手進学塾には、テキストやテスト、ある一定レベル以上の講師による授業など、中学受験に必要な最高の学習環境が用意されているから、これを利用しない手はないと、これまで述べてきました。

 

しかし一方で、この最高の学習環境で、ライバルたちと同じテキスト、同じ講師の授業、同じテキストを受けているのに、「成績が思うように上がらない」と悩んでいるお子さんが後を断ちません。

 

 

それはなぜでしょう?

 

大手進学塾の学習環境を最大限に、効果的に利用する方法は、お子さん一人ひとりによって違うからです。

大手進学塾では、大勢の子どもを一斉に教えるため、おおよその成績別にクラス編成を行うとはいえ、

指導レベルをクラス内のどこかへ合わせる必要があります。

大手進学塾の一番の目的は、優秀な子を難関校にできるだけ多く入れることですから、

必然的にクラスの上位の子に合わせた授業が行われるということも、先述のとおりです。

 

 

中学受験に大手進学塾が不可欠ですが、そこに通わせたからといって誰もが成績が上がるわけではないのです。

でも、学習のスピード、量、学ぶタイミング、学び方、モチベーションの上げ方など、お子さんに合った形で塾の利用ができれば、成績は必ず上がります。

 

中学受験の勉強は、大手進学塾のカリキュラムを賢く利用しながら、自分に合った学習法を確立していくことが大切なのです。

それが、合格への道につながります。そんな視点で、理想的な個別指導教室の利用のしかたを考えてみましょう。

 

 

①お子さんが通っている大手進学塾の学習環境を最大限に活かし、志望校への合格を手に入れるためのサポートをしてもらう

②ご家庭だけでは十分にできないお子さん専用の「学習指導」「スケジューリング」「メンタルケア」をしてもらう

③学生講師ではなく、プロの講師に1対1で解き方や考え方だけでなく、勉強法を教えてもらう

④今、塾で習っていることを無視して過去に遡るのではなく、今習っていることを理解しながら、一方で過去に習ったことで「今の足かせ」になっている単元を解決してもらう

 

塾には休まず通っている。宿題もきちんとやっている。なのに、成績が一向に上がらない・・・。

 

もしも今、塾に通っているけどそんな状態で、上記のような条件を満たす個別指導教室があれば、ぜひともお子さんを通わせてあげるべきでしょう。

 

しかし残念なことに、そのような教育サービスはほんの一握りしか存在しません。

多くの親御さんは、はじめは大手進学塾に通わせていれば、成績が上がり、志望校に合格できるのではないかと期待しています。

しかし、現実は塾に通っているのに成績が上がらずにつらい思いをしているお子さんがとても多いのです。

 

一斉塾と個別指導を併用しようと考えるご家庭の多くが抱えているお悩みも、「頑張っているのに成績が上がらない」というもの。

実は、お子さんが「まじめで素直」であればあるほど、「責任感が強いタイプ」であればあるほど、こういった悪循環に陥ってしまいやすいのです。

そして、この悪循環からなかなか抜け出すことができず、本来の実力が発揮できないまま、合格できるはずの学校に落ちてしまうケースが多くあります。

 

そうならないために、個別指導を併用してでも悪循環から抜け出したいわけですから、選び方はどうしたってシビアなものになります。

 

まず、入塾までにアンケートや親御さんと個別の学習カウンセリングはあるか、そのときにはどんな内容のことが話し合われるのか。

 

これは実際に問合せてみなければわかりづらいことではありますが、今のお子さんの現状を詳細に聞いてくれるか、しっかりチェックしましょう。

これまで積み重ねてきた勉強のクセ、習慣、家庭学習の様子などを聞いて理解してもらわねばならないですから、それなりの時間と手間がいるはずです。

 

質問もそこそこに今後の授業の話に入るようなところは避けるべきです。

 

個別指導教室を探し、やってくるご家庭のお子さんの“つまずき”は人それぞれです。

そして、その解決法もまたそれぞれに違ってきます。

受講前に親御さんとしっかりカウンセリングを行い、その子に合った学習を進めてくれるところでなければ、単に勉強すべきことが増えただけ、ということにもなりかねません。

 

今、その子にとってどんな学習が必要で、どんな学習が不必要なのか。

 

大手進学塾の大量の学習カリキュラムに追われ、手が回らなくなってしまわないように、そのときどきに適確なアドバイスをしてくれるか。

個別指導の併用を真剣に考えるなら、問い合わせから入塾までの流れの中で、上記のようなサービスを現実に受けられそうか、しっかり判断する必要があります。

 

 

■勉強のやり方にはコツがある

 

各教科には「勉強のやり方」というものがあります。

例えば算数なら、計算問題のようにすばやく解かなければならないものと、図形や文章問題のようにじっくり考えながら解かなければならないものがあります。そういうことを意識させることも、中学受験の勉強ではとても大事なことです。

 

また、「今できていなければいけない問題」「今できておいた方がいい問題」「今できなくてもいずれできるようにしておきたい問題」「やらなくてもいい問題」などの選別も中学受験の勉強には必要です。

 

なぜなら、すべてをやろうとすると手が回らなくなり、その先の学習へ進めなくなってしまうからです。

 

 

■行動原理に基づいた個別指導塾

 

パーソナルスタディでは、”行動原理×パーソナルトレーナー”という新しい指導形態を取ることで、

「正しい学習の仕方」と「学習習慣のつけ方」を指導しています。

 

「大手進学塾に通っているが、成績がなかなか伸びない」といった悩みを抱えているお子様をサポートするカリキュラムを展開しています。

完全個別指導と、パーソナルトレーナーによるお子様に適したカリキュラムで解決できます。