人が何かを続けられない理由に

「やり方が分からない」といったことが挙げられます。

 

どうすれば解決できるでしょうか。

 

子どもにやり方を伝えるためには「教え方」が重要になります。

そのために、まず「教える」とはどういうことかを明確にする必要があります。

 

教える内容が何であれ、相手が誰であれ、すべてに共通していることがあります。

 

それは、

相手から望ましい行動を引き出すことが目的だということです。

 

たとえば

“挨拶の仕方”でも“2ケタの数字のかけ算”でも、教える相手が子どもでも大人でも同じです。

 

挨拶であれば、「その場にふさわしい言葉や作法で挨拶するという行動」をいつでも実践できるようにするのが目的

2ケタのかけ算であれば、「2ケタと2ケタの数字をかけ算して正しい答えを導き出すという行動」を身につけさせることが目的です。

 

キーワードは、「行動」です。

行動とは、具体的に何をすればよいのか、分かるものです。

 

先程、例にあげた挨拶の仕方1つにしても

「きちんとあいさつしない」と言ったとしても、

具体的にどんな挨拶が「きちんとしたあいさつ」なのかが分からなければ、

挨拶のしようもなくなってしまうのです。

 

どれも当たり前で拍子抜けされるかもしれませんが、

普段から子どもに対して「望ましい行動を引き出す」という視点を

意識して教えているという方は少ないのではないでしょうか。

 

物事を教えるということは「行動を引き出す」ことが目的であり原則となることを

今一度頭の中に置いておくようにしましょう。