化学式の暗記と継続方法とは?【行動科学で身につける】
中学生の理科でつまずく人が多い単元に化学式があります。今までは物質名だけを覚えていたのを、いきなりアルファベットまで対応させて覚えなくてはならず、戸惑う人も多いと思います。
今回は、化学式を覚えるのに効率的な手順と継続する方法を紹介していきます。
❏4元素が重要
第一に、各原子の元素記号を覚えなくてはなりません。「水兵リーベ僕の船」のように語呂合わせなどで一気に覚えてしまっても良いですが、私のお勧めとしてはまずよく使うものから覚えていく方法です。元素番号が若いものでもあまり使わないものもありますので、
【 O:酸素 H:水素 N:窒素 C:炭素 】
を先に覚え、他の元素は化学式を覚える過程で覚えていく方法です。
この4つに関しては出てこない化学式はないといっても良いくらい頻出ですので必ず覚えましょう。
❏化学式の基本は酸化と燃焼
次に、教科書に載っている簡単な化学式を暗記します。金属の酸化、燃焼反応等です。これらの化学式に関しては、それぞれの分子の分子式と、反応前と反応後にどのような分子になるかさえわかっていれば係数を暗記する必要はないので、まずは分子式をしっかりと覚えることを意識しましょう。
覚えることは確かに必要ですが、工夫次第で減らしていくことが可能なので、ただ暗記するだけでなく工夫をしながら勉強していきましょう。
❏成果を『見える化』する
暗記系は反復して覚える環境づくりも必要です。自分自身が続ける仕組みを作り、楽しく自分から続けたいと思わせられるかも工夫の一つにいれましょう。行動科学ではMORS の法則として、
■測定できる(Measurable)
■観察できる(Observable)
■信頼できる(Reliable)
■明確化されている(Specific)
と定義しています。つまり、行動とは測定・観察が可能で客観性があり明
確化されていることです。
理科の暗記する行動を続ける行動として数値化するとしたら、
■続けた日数や時間(分単位)を計測してカレンダーに出来た日にシールを貼り時間を記入する
■1日で練習した化学式の数を記録して棒グラフにしてグラフ化する
■〇〇するのにかかった時間をタイマーで測る
など『見える化』することで成果を目で見て分かるようにして自分に達成感を持たせることが重要です。
❏達成感(成功体験)はスモールゴールで決まる
さらにスモールゴール設定をし、達成したらささいなご褒美も用意し、楽しく続けるにはゲーム感覚でよいと思います。
達成感(成功体験)は出来るだけ小さい方がよいです。
【 小さな成功>いかなる失敗 】
が望ましく、つまり『失敗の元は成功』ではなく『成功の元は成功』であるようにしていくのです。
また、スモールゴールは出来るだけハードルを低くすることです。簡単に達成できるというよりかは、少し背伸びしたら達成できるゴールをたくさん作りましょう。具体的には現在の状態から1.1倍~1.2倍ぐらい上の目標がよいです。
これぐらいのゴールが人の心理としてそのゴールを目指そうと思い、達成しやすく、程よい達成感を持つことができる傾向があります。
もちろんMORSの法則にあてはまる『行動の目標』をゴールにして下さい。
目標のカテゴリーとしては『行動』『状態』『数字』など幅広く取り入れて下さい。
未来の『結果』はその原因となる過去の『行動』で決まるものなので、おのずと行動を達成していけば結果は追いついてきます。
ぜひ試してみて下さい。