お子さんから、

「塾の宿題、教えて!」と言われて

その問題を教えても、

「全然わからない…」「わかりにくいよ!」と言われてしまうことはありませんか??

 

 

 

今日はそんなお父さんお母さん必見!

お子さんに宿題を教えるときのコツです。

 

 

 

これは実際、個別指導塾講師の指導研修の際に取り入れているものです。

 

 

 

 

□教え方のコツ【ステップ指導】

 

 

教え方の一つ「段階(ステップ)指導」です。

 

これがどういうものかと言うと、

言葉の通り、指導の中で段階(ステップ)を踏んでいくということです。

 

これは実は、勉強ができる方ほど、教えることが大好きな方ほど、

なかなか出来ておらず、

「さすがにここまではわかっているだろう」

「なんでうちの子はこんなことが出来ないんだろう」

と考えて教えようとしてしまいます。

 

 

しかし学習塾や学校で人気のある先生・わかりやすいと言われる先生は

自然とこの指導の形を取っているのです。

 

 

また教える側にとって意識すればとても簡単かつ、

子どもにとっては理解しやすい手法です。

 

 

具体的には、

「わからない」と言われて全部が全部答えを教えるのではなく、

2割3割…と指導・ヒントを入れて、答えまでの道筋を立ててあげる

という形です。

 

 

 

 

例えば、中3数学の「因数分解」でお話しします。

 

……………………………………..

□次の式を因数分解しなさい。

y²-5y

………………………………………

 

 

という問題を聞かれたとします。

 

 

ここで駆け出しの先生の多くは、

「yは共通因数だから、yでくくり出してy(y-5)だよね!」

で終わってしまいます。

 

 

このような、

”問題→わからない→答え”

という流れが身についてしまうと、

お子さんにとって自習の時などにもわからなければすぐ答えというクセも

ついてしまうこともあります。

 

 

 

しかし、これを段階指導すると、

 

ステップ①:「この式を見たときに、前の項と後ろの項、似ているよね。何が一緒?」

→「y!」

ステップ②:「そうだね!では、こういった同じ項のことを何と言うんだった?」

→「共通因数!」

ステップ③:「すばらしい。では、その共通因数ってなにができるんだった?」

→「くくり出すことができる!わかった!」

 

 

 

というように、どんな問題でもなるべく細かいステップを作ってあげます。

 

ポイントは『答えを教えるのではなく、こちらから質問を重ねること』です。

 

 

それによって子どもも段階を踏み考えることで内容を理解できるので、

問題を解く流れ自体も把握しやすいのです。

 

 

ただそんな中で、ステップ②「共通因数」で”わからない・忘れちゃった”などの答えが返ってきた場合は

そのまま答えを教えるのではなく、教科書・テキストで調べさせるということも重要です。

自習での勉強の進め方で「わからないから諦める」ではなく、

「わからないから調べてみる」という流れ自体もしっかりとできるようになってきます。

 

 

 

もしおうちで宿題を聞かれることなどあれば、

ぜひこの手法を使っていただけたらと思います。