「図を書く時は定規を使って綺麗に書くべきでしょうか?」


 

その答えはNoです×

 

字は丁寧に書くのだから、図も丁寧綺麗にと考えるお子さまは特に女の子に多いです。

たしかに定規を使えば、見やすく整理されたノートになるかもしれません。

 

しかし、本当はフリーハンドの図のほうが「望ましい図」になりやすく、間違いも減ります。

 

では望ましい図とは何でしょうか。

 

図形が苦手な子ほど、問題にある図をそのままそっくり移して解こうとしますが、逆に図形が得意なお子さまは、問題文にある図を自分の理解に沿って書こうとします。

 

これが「望ましい図」の書き方です。

 

そっくり写したつもりでも、お子さまが定規で書く図はどこかずれてしまったりします。

そうすると本来交わるはずの点で線が交わらなかったりして「なんで〜?」ということになりやすいです。

 

フリーハンドであれば、交わるはずの点で線を交わらせて書けるので、問題の条件に合った図を書くことができるのです。

 

中学受験の図形問題克服の鍵は、聞かれた条件を理解し、自分で図を書けるかどうかです。

正確に見やすく丁寧に写すことではないですよね。

 

図形に限らず、速さなどの問題も線分図を定規で丁寧に書く必要はありません。

 

問題の条件を正しく理解できているのかどうか確認する作業が、「図を書くこと」です。

これを忘れないようにしましょう。