【大学受験】数学・物理でわからない概念にぶつかった時の対処法
高校生になって数学や物理のような理系分野の学習を進めていくと、
「教科書の言っていることの意味がわからない」
という壁にぶつかることがありますよね。
「解き方を忘れてしまってる問題が解けない」よりも高い壁に感じるはずです。
数学であれば微積分や確率、
物理であれば電磁気学でこのような壁にぶつかりやすいと思います。
「問題の解き方を忘れてしまう」のであれば、
反復練習で解決できることは直感的に理解できます。
これならモチベーションの管理もしやすいのですが、
「言ってることがわからない」と、
どんな勉強をすれば理解できるか、見当がつかないこともあります。
これが続くと、
その教科を勉強すること自体が嫌いになってしまう、
という恐ろしいことになりかねません。
今回はそのような場合に
どのように勉強していけば良いのかについて述べていきます。
まずは、教科書を読むことから始めていきます。
「教科書を読んでもわからないから困っているのだ」
という声が聞こえてきそうですが、
もう少し補足をすると、
教科書を精読していくのです。
高校数学の積分を例にとりましょう。
数学の教科書では積分について、
積分区間を細かく分けてそれを足し上げていくことで面積を算出する、
と、解説をしていることが多いです。
しかし、
このページを読んですぐに「なるほど」と納得する人はそういません。
理由は明白、
たくさんの式を多段に変形していく中で
なにをしているのかわからなくなってしまうからです。
この問題の解決方法としては
式の変形について納得してから
次の式変形を理解する
ということです。
これは教科書の質にも左右されるのですが、
一つの式変形についてたくさんの要素を用いて行なっている場合、
なぜそうなるのかさっぱりわからないところまで計算が進んでしまっている時があります。
しかし、こういった計算は決まってシンプルに見えやすいので
「わかった気になって」
先に読み進めてしまう事態になります。
そして、そのような誤魔化している点が多いと
いずれわからなくなってしまうのです。
一つ一つの式変形について
なぜそうなるのかをきちんと説明できるほど理解を深めていくと
自ずといっている意味も分かり易いと思います。
あとは若干乱暴な解決方法ですが、
教科書を読むのを諦めて
その分野の簡単な問題の解き方を勉強していく、ということも有効です。
いろいろな問題を解いて、
その解き方を習得していったらもう一度教科書に戻ってみてください。
教科書で意味のわからなかった記述がなんのためにあったのかが
ふっと理解できる瞬間があるはずです。
人間は論理的に書かれているからといって、
無条件に理解できるわけではありません。
その論理に対して理解が追い付いてなければ
いくら書いた人が分かりやすいと思って書いていたとしても
意味がわからないということが度々あります。
それを回避するために
問題をたくさん解くことによって
自分の考え方の方をわからない分野に寄せていくことによって
わからなかったことがわかるようになる、という具合です。
わからないままほったらかして成績を上げていくことは難しいと思います。
苦しいとは思いますが逃げずに立ち向かってくれると嬉しいです。