皆さん、最近読書をされていますか?

読書は語彙力、読解力を身に着ける有効な手段です。

今回から、毎週一冊ずつおすすめの本を紹介していきます。

生徒の皆さんも保護者の方も楽しめる本をえらんでいきますので、ぜひご覧ください。

 

第一回目でご紹介するのは、『はつなつみずうみ分光器』瀬戸内 奈津子 (2021,左右社)です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんは、短歌ときくとどんな作品をイメージされるでしょうか?

五七五七七という定型で、文語を使って表現された四季……という硬いイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

実は現代の短歌は、そんなイメージからはかけ離れた、斬新で面白い作品ばかりです。

 

こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう 枡野浩一

 

雪の日も小窓を開けてこのひとと光をゆでる暮らしをします 雪舟えま

 

廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て 東直子

 

独特の語感と、口にだしてすらすらと読みやすい口語調も、現代短歌の特徴です。

この本には、そんな現代短歌の系譜が2000年代から掲載されています。

筆者の解説を読むだけで全体の流れを把握できます。

さらにこの一冊で、現代短歌を担う主な歌人の作品をまとめて読むことができるので、とってもお得です!

ぱらぱらめくって短歌を眺めているだけでも楽しいので、見つけたらぜひお手に取ってみてください。