「日能研によると首都圏の受験率は20.8%と例年よりも0.6%上昇。特に激戦区の東京都の受験率に至っては、11年入試以来、10年ぶりに30%を突破するという過熱ぶりである。」

引用:2021年4月24日号 「週刊ダイヤモンド」より

これに伴い最近では中高一貫校や受験制度において選択肢がどんどん増えています。こうした中でお子さんや親御さん自身は果たして「どこの学校を選べばいいのかわからない‥」という人も多いと思います。

また、中高一貫校にはやはり合格が難しい「難関校」と、いわゆる男女御三家を筆頭とした「最難関校」と呼ばれる学校が存在します。必死に勉強しても入れる保証はどこにもない最難関校を志望することはモチベーションの面でどうなのか、そうしたレベル別の中学校の選び方にも触れていきたいと思います。

 

 

■学校選びのポイント


まず、4-5年生の間は学校選びの際、ひとまず現在の偏差値は一旦無視してしまって大丈夫です。大部分の小学生は受験勉強が初めてですので、例えあまり現在の成績が振るわなくてもある時コツを掴んで勉強のやる気や勉強方法を体得することがあるので現時点での成績にあまり縛られ過ぎずにいきたいと思える中学を探して欲しいと思います。

出典:一般財団法人 東京私立中学高等学校協会 (tokyoshigaku.com)

さて、選び方ですが、定番としておすすめしたいものに大規模会議場における合同説明会です。説明会に赴くと各学校の雰囲気を肌で感じることができますが、そうした説明会には日程の都合上気になるところ全てを回り続けるということは難しいですよね。

そうしたときに実際に指導している先生と一度に話ができる合同説明会はとても有意義ですし、もともと知らなかった自分に合う学校を見つけられるかもしれません。

現在、新型コロナウイルスの影響でそうした動きが取りにくいのが残念ですが、オンラインによる説明会などは行われていますのでうまく活用することで実際に先生と話すことは不可能ではないと思います。

 

 

■「もの」ではなく「ひと」を見る


また、文化祭や個別説明会など、実際に学校へ行く機会も大いに活用しましょう。

ここで見てほしいものは「建物・設備」ではなく、実際に通われている「生徒」を見て下さい。お子さんの成長期となる大半の6年間を過ごす場所です。否応なくその学校の方針や考え方がお子さんの今後の人生の土台を築き上げます。さらに、附属系小学校や幼稚園から進学した小学校を除き、公立の小学校とは付き合う友だちも変わってきます。今までは、単に学区が同じだっただけの友だちで夢や目標もバラバラ。

中学受験というマラソンを走破し、志望した学校に入学すれば同じ夢や目標を持った仲間が多くいます。必然的に一生の付き合いをする親友もそこから生まれるのではないでしょうか。

ぜひ今後の学校選びの参考にしてみてください。