「英語が苦手で……」とパーソナルスタディにいらっしゃるお子さまは数多くいます。それだけ受験生がつまずきやすい科目といえるのかもしれませんね。

 

そこで今回は、当塾が長年の指導を通じて蓄積した知見をもとに、「難関大学合格を勝ち取るための英語学習法」と題し、2回に分けてご紹介します。

 

第1回目の今回は「中学編」。

 

「えっ? 大学受験なのに中学編? 高校の勉強の話じゃないの?」と思われるかもしれませんが、実は大いに関係があります。

 

英語は中学からの積み重ねが大事


皆さん、「大学受験の勉強は高校生になってから始めるもの」と思っている方が多いでしょう。

 

しかし英語学習、特に英文法の学習は、中学1年から本格的に始まり、中2、中3、そして高校1年、高2、高3と学年が上がるごとに、同じような内容をより深く・より幅広く身に付けられるようにカリキュラムが組まれています。

 

 

ということは、中学レベルの英文法をしっかり身に付けておかないと、高校生になったとき、英語の授業についていけない、教科書を読んでも理解できないということになります。

 

英語学習では大学受験に備えて、“中学生の時からしっかり土台を築いておく“ことが大切なのです。

 

中3夏までに英検準2級合格を目指す


将来、難関大学入学を狙うなら、高校は進学校、難関高校を狙うことになると思います。そのために英語学習を、早め早めに進めることをおすすめします。

 

具体的にいうと、中学で学ぶ英文法の学習を中学3年の初夏くらいまでに終えておきたいです。理由は2つあります。

 

1つ目の理由は、例年5月末~6月初旬から始まる実用英語技能検定試験(英検)の第1回検定。これに、お子さまに挑んでもらいたいからです。

 

ご存じの方も多いかもしれませんが、英検の級を獲得すると、都立高校の一般入試で内申点として加点されたり、私立高校の入試で優遇処置を受けられたりします。

 

試験本番を待たずしてアドバンテージを獲得できたなら、お子さまに(そして親御さんにも)精神的余裕が生まれることでしょう。できれば準2級の獲得を目指してほしいと思います。

 

夏からは入試本番を見据えた学習にシフト


2つ目の理由は、中3の夏から入試本番に向けた学習をスタートさせたいからです。ここからはひたすら過去問を解いて、入学試験特有の出題形式や、長文読解問題に慣れてもらいます。

 

 

当塾では、最初は簡単な過去問から取り組んでもらうようにしています。そこで十分な点数を獲得できるようになったら、どんどんレベルを上げていき、最終的に難関高校の過去問にチャレンジしてもらいます。

 

このようなプロセスを経て、お子さまの英語力にさらに磨きがかかり、より盤石なものとなるのです。

 

もちろん、志望高校に入るために勉強するのですが、この時に磨いた英語力が、いざ高校に入ってから、大学受験に向けてさらに英語力を飛躍させるための「素地」になるわけです。

 

中学生におすすめ英語テキストは?


中学英語のテキストにはさまざまな良書がありますが、強いて挙げるなら『新中学問題集 英語 発展編』(教育開発出版)がおすすめです。中学1年生、2年生、3年生用がそれぞれあります。

 

このテキストが優れているのは、逆説的な言い方になりますが、問題数がそれほど多くはないところ。

 

問題数があまり多いと、特に英語が苦手なお子さまには、とっつきにくいと思われることがあります。その点、このテキストは非常にバランスがよく、必要な内容も網羅されています。中3の初夏までに、こちらのテキストの3年生用を終わらせるイメージです。

 

 

いかがでしょうか。「そんなこと言われても、ウチの子はもう高校生になっちゃったし……」という親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。でも、どうかご心配なさらずに。

 

パーソナルスタディでは、お子さま一人ひとりに専任トレーナーをつけ、個々の目標・レベルに応じた指導をしています。中には、短期間で驚くほどの成果を挙げる塾生もいます。当塾の指導にご興味・ご関心をいただけるようでしたら、ぜひこちらからお問い合わせください。

 

次回はいよいよ後半、「高校編」をお送りしますのでお楽しみに。