2022年から、高校においても新学習指導要領が適用されました。

今回は、高校のカリキュラムが新学習指導要領によってどのような変化が起きるのか見ていきたいと思います。

 

 

❏ 情報


まず追加されるものとしてもっとも顕著なものが「情報」という教科です。

従来の過程では技術教科として入試科目として数えられていませんでしたが、今回の改訂で本格的なプログラミングまで含めたより高度な知識を学ぶ教科とされまた大学入試の科目としても採用されるようです。

特に来年度から一年生になる高校生にとっては前例のない試験となることが予想されるため、

サンプル問題が出題されているとはいえ点数の予測が難しい教科になると思われます。

 

❏ 公共


今回の学習指導要領の改訂で新たに追加される教科としては「公共」という公民の一分野があります。

これは以前の公民における現代社会の分野がより強化されたもので、以前までと異なり1、2年生の間は通年で履修することが必修となります。

近年よりその意識の高まっている地球環境に対しての取り組みや社会の一員としての国民の役割などについてを学ぶ学問となっています。

こちらも以前まではスタンダードではなかった現代社会という科目の存在感をより強めたものであるという性質を鑑みると、やはり以前までのセオリーと異なる試験の対策方法が求められると考えられます。

ただし、今までのセンター試験の現代社会についてもあまり主流であったとは言えませんが行われてきましたので、情報分野ほど過去問や情報不足に苦しむということは考えなくても良いと思います。

 

❏ 今後について


これらのことから考えるに、来年の高校一年生になる生徒たちは以前より日々の定期試験などの対策が受験勉強に必要になってくると考えられます。

理由としてはこれらの教科については予備校や塾のデータベースが不足していて直前期の追い上げが他の教科に比べて期待できないため、順当に1、2年からの勉強の積み重ねの量が得点にそのまま反映されることになると考えられるからです。

 

 

現在、中学3年生で来年高校1年生になる生徒たちにとってはいきなり勉強しなくてはならない科目が2教科ほど増えるというイメージでまずは良いと思います。

感覚としては中学に上がるときに英語が増えたことと同じようなものと考えると負担の大きさに関しては理解しやすいでしょう。こうした新しく勉強を始めるものに関しては苦手意識を最初に持たないことが重要です。

特に最初の定期試験ではこれらの教科にも十二分に気を配る必要があるでしょう。