新型コロナウイルスによる影響もあり、入試に向けた勉強のスケジューリングも難しくなっています。

中学入試は長期戦。最終学年である6年生でなくとも、勉強スケジュールをしっかりと立て、着実に単元をこなしていく必要があります。

 

もっとも、塾や学校の休校により、生活リズムを一定に保つことが難しく、勉強のペースが乱れている方も多いのではないでしょうか。

こうした状況ですので、自学自習が大切となりますが、いつまでに何をどこまでやるかを明確にして、1つ1つ課題をつぶしていく必要があります。

 

そこで今回は、夏期講習までにやっておくべき算数・国語の復習内容というテーマで、対象を中学受験を目指す5年生に絞りご説明をしていきます。

 

SAPIX5年生のカリキュラム

 

SAPIXのホームページには、各学年のカリキュラムが掲載されています。
そのカリキュラムは小学1年生から掲載されており、中学受験が長期戦であることを物語っています。

SAPIXのカリキュラムは、他の集団塾に比べて速いことが特徴です。
SAPIXの進度の速さに、他の塾が対抗する形でカリキュラムが作成されてきましたという歴史もあります。

 

中学受験攻略には、まず、主要教科である算数・国語をしっかりと仕上げる必要がありますが、各教科でスケジューリングは異なります。

 

5年生の算数カリキュラム

4年生までに習ってきたことをより論理的に理解し、5年生終了時で受験に必要な全単元を終える形になっています。

6年生からはプリントを使った演習が中心となりますので、各単元につき穴を作らないよう進めて行く必要があります。

量が多いので日頃からコツコツ苦手な単元に取り組めるかどうかが鍵です。

また、学習の進行状況もきちんと管理できるといいですね。

 

5年生の国語カリキュラム

前期では重要語句や一般常識などが学べる読解問題に取り組みます。

後期では前記よりも実戦・入試を意識したレベルの問題に取り組む形となっています。

こちらもやはり少しずつ基礎力を上げていく必要がありますし、国語は一気に得点を上げにくい科目です。

やはり日頃から読解に慣れておく必要があるので、ペースを決めてそれをこなせるように取り組みましょう。

 

夏期講習までにやっておくべき復習内容

 

算数・国語の5年生カリキュラムの全体像をまとめました。

では具体的な単元として、夏期講習までにやっておくべき内容は何なのでしょうか。

 

算数は、平面図形、数の性質、割合を重点的に復習しておきましょう。

特に割合は、夏期講習の直前に勉強する内容ですが、さまざまな問題パターンがあり、基本から理解していなければどこかでつっかえてしまう単元です。

苦手意識がある場合には、このタイミングで取り除きましょう。

 

国語は、漢字や慣用句、四字熟語、重要語句など、いわゆる知識系・暗記系のものに重点的に取り組みましょう。

言葉の知識をつけておくことで、その後の読解や入試対策でも、読める文章、理解のできる文章の幅が広がります。

語句の知識は長期記憶にするため、繰り返し反復するように計画しましょう。

 

まとめ

 

夏期講習は、5年生であっても勉強量が増え、9月からより難しい内容を扱う上での基礎力養成期間でもあります。

夏期講習を充実したものにできるかは、1学期までの内容の定着度合い、前学年までの内容の理解の程度に拠ります。

本格的な夏が来る前に、算数・国語について、できる準備をしていきましょう。