年末休み、家でゆっくりしていると

お子さんから、

「冬休みの宿題、教えて!」

と言われてお困りになること、ないでしょうか。

 

 

と理解してもらえるように、

聞いてもわからない!と言われないように、

父として威厳を保てるように…

いろいろ思うこともあるかと思います。

 

 

 

今日はそんなお父さん必見、

お子さんに宿題を教えるときのコツです。

 

 

 

これは実際、私が個別指導塾講師の指導研修の際に

入れていたものです。

 

 

教え方の一つ「段階(ステップ)指導」です。

 

 

 

これがどういうものかと言うと、

言葉の通り、指導の中で段階(ステップ)を踏んでいくのですが、

勉強ができる方ほど、教えることが大好きな方ほど最初はなかなかできていません。

 

 

 

 

逆に個別指導で人気のある先生・わかりやすいと言われる先生は

自然とこの指導の形を取っています。

 

 

 

 

ただ実は教える側にとっては意識すればとても簡単かつ、

子どもにとっては理解しやすい手法です。

 

 

 

 

具体的には、

「わからない」と言われて全部が全部答えを教えるのではなく、

2割3割…と指導・ヒントを入れて、答えまでの道筋を立ててあげる

という形です。

 

 

 

 

例えば、中3数学の「因数分解」。

……………………………………..

□次の式を因数分解しなさい。

y²-5y

………………………………………

という問題を聞かれたとします。

 

 

 

ここで教えたがりの先生は、

「yは共通因数だから、yでくくり出してy(y-5)だよね!」

で終わってしまいます。

 

 

このような、

”問題→わからない→答え”

という流れが身についてしまうと、

自習の時などにもわからなければすぐ答えというクセがついてしまうこともあります。

 

 

 

しかし、これを段階指導すると、

 

ステップ①:「この式を見たときに、前の項と後ろの項、似ているよね。何が一緒?」

→「y!」

ステップ②:「そうだね!では、こういった同じ項のことを何と言うんだった?」

→「共通因数!」

ステップ③:「すばらしい。では、その共通因数ってなにができるんだった?」

→「くくり出すことができる!わかった!」

 

 

 

というように、どんな問題でもなるべく細かいステップを作ってあげます。

 

ポイントは『答えを教えるのではなく、こちらから質問を重ねること』です。

 

 

それによって子どもも段階を踏み考えることで内容を理解できるので、

問題を解く流れ自体も把握しやすいのです。

 

 

ただそんな中で、ステップ②「共通因数」で”わからない・忘れちゃった”などの答えが返ってきた場合は

そのまま答えを教えるのではなく、教科書・テキストで調べさせるということも重要です。

自習での勉強の進め方で「わからないから諦める」ではなく、

「わからないから調べてみる」という流れ自体もしっかりとできるようになってきます。

 

 

 

もしお休み中、宿題を聞かれることなどあれば、

ぜひこの手法を使っていただけたらと思います。