トレーナーとの対話で「不安」を克服 第1志望に現役合格
秋が深まるこの時期、来年春に大学入試を控える塾生に向けて、当塾がどのような指導を行っているかをご紹介したいと思います。今回は高校3年(通塾当時)の女子生徒の事例です。
パーソナルスタディ白山下校・教室長の宮﨑拓未トレーナーに話を聞きました。
宮﨑拓未(みやざき・たくみ)
パーソナルスタディ白山下校・教室長。中学・高校・大学入試問わず、受験指導に定評のあるトレーナー。「主体的に、全力で何かに打ち込める生徒を育てる」ことがモットー。
目次
Toggle勉強しているのに成果が出ない?
その子は、いわゆる“GMARCH”の理系学部を目指していました。高校3年生の4月から入塾し、計画通り順調に勉強を進めていました。
ところが、着実に勉強を進めているにもかかわらず、模試の成績が思うように伸びません。模試といっても試験本番のような気持ちで挑むので、緊張して本来の力が出せなかったのだと思います。
9月頃になっても模試では努力の成果が表れず、とても焦っていました。
受験生は「不安」と闘っている
実はその子は中学受験、高校受験で志望校に合格することができませんでした。「受験で失敗した過去」を背負っていたのです。
そのことは、あらかじめ本人や親御さんとの話を通じて知っていました。その子がどれほどの重圧に耐えて頑張っているか、私も講師たちもよく理解していたのです。大学受験に挑むにあたっても、常に「また失敗したらどうしよう……」という不安にかられていたことでしょう。
模試の成績が思うように伸びない。しかし季節はもう秋。11月頃までには志望校をどこにするか、絞らなければなりません。重要な決断が迫られます。
ここは背中を押してやる必要があるだろうと判断し、私はその子に言いました。
「この調子で勉強を続ければ大丈夫。第1志望校は当初の計画通りで行こう」
「学ぶ姿勢」を見ればプロは分かる
このアドバイスは、単に表面的に勇気づけようとしたものではありません。
普段からその子が勉強する姿を、私たちトレーナー、そして講師たちがそばで見ていて、「まだまだ成績は伸びる」「合格に十分手が届く」と客観的に判断できたから言えたのです。
判断の決め手は大きく2つありました。
1つ目はその子が、数学が得意であったこと。難しい応用問題も、すいすい解いてしまう学力とセンスがありました。数学はこの調子で勉強を続ければ大丈夫だと、私は確信していました。
2つ目は英語です。その子は英語が特に苦手でした。でも高3の夏までに第1志望校合格に必要な英単語の暗記など、基盤となる学習は終えていました。秋から長文読解の学習に集中すれば、模試の点数も上がるはず。加えてその子は勉強熱心でしたから、この調子でいけば冬頃には、逆に英語の勉強時間を絞って、他の科目に勉強時間を充てられるようになります。
パーソナルスタディでの過去の指導経験から、そのように予想できたのです。
夢に一歩近づくサポート
翌年春、第1志望校に合格したその子が、教室まで結果報告をしに来てくれました。
「あの時、先生が勇気づけてくれたので本当に助かりました」と、とてもうれしい言葉をもらいました。
その子は大学に入ってからも、好きな数学の研究に打ち込み、今では数学の教育者として社会で活躍しています。私にとって、正しく努力し続ければ夢がかなうことを教えてくれた生徒の1人でした。
お子さまの夢をかなえられるよう、パーソナルスタディがしっかりとサポートさせていただきます。