勉強を始めるのにいいと言われているタイミングは…

 

中学受験は複数年単位の長丁場の戦いと言われます。

いつから準備を始めるべきか。

悩ましいところでもあります。

 

中学受験をするのは、受験生である小学生ですが、中学受験は保護者様の意向も多く含まれがち。

本人の意思に反して、さまざまなことが進められてしまうことも少なくありません。

 

お子さんの意識や意志も確認しながら、スタート時期を決め、準備を進めて行く必要があります。

そこでここでは、スタート時期の考え方についてご紹介します。

 

6年生でも手遅れになる前に

まず意識すべきことは、6年生のはじめにどのレベルにまで持っていくか、持っていく必要があるか、です。

中学受験のカリキュラムは、塾によって異なりますが、一般には、6年生は算数・国語の演習と、理科・社会の知識入れとなります。

 

算数・国語での2教科受験も増えていますが、中学受験は基本的に4教科受験。

まずは算数・国語を、その後に理科・社会を、という意識で進めて行く必要があります。

 

また、各教科で勉強をすべきことが膨大にあります。

お子さんの適性も見つつ、算数や国語に苦手意識がある場合には、より早いスタートが必要となります。

 

 

学力の差がドンドン開いている

2020年度の受験に関しては、コロナの影響も見過ごせません。

塾や学校の休校により、当初のスケジュールが崩れ、勉強の進み具合、ひいては学力の差も開いているのが現状です。

 

これは現6年生に限らず、それ以下の学年にも共通した問題です。

こうした事情からも、より早いスタートが必要です。

 

 

生徒の勉強への姿勢も見つつ、早めに取り組むべき

では、いつから始めるべきか。

一般的には、遅くとも、受験対策が本格化する5年生はじめ、正確には4年生の2月からのスタートが良いとされます。

遅くとも、と書いたように、理想的にはそのさらに1年前の4年生はじめ、すなわち3年生の2月からが良いです。

後者からスタートができれば、算数・国語の勉強に十分な時間を割きつつ、6年生のはじめを、比較的余裕をもって迎えることができます。

 

ただ、もっとも大切なことはお子さんの適性を見ることです。

 

中学受験と、小学校での生活との両立は不可能ではありませんが、中学受験それ自体が、お子さんに対して大きな負担となることもまた事実です。

よく話をすること、勉強以外のところの様子も見ながら、スタート時期、その後のスケジュールを決めていくことがおすすめです。