中学生は、小学生の頃に比べて勉強が難しくなるのに加えて、部活動や委員会などの勉学以外の活動も本格的に始まり、大変な時期です。学業と部活の両立に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。様々な活動が忙しく、時間が足りなくなってしまい、結果として提出物を期限ギリギリに慌ててしたりするはめになり、成績がどんどん落ちてゆく…なんて人も増えてきます。そんな様にならないよう、どのように対策してゆけばよいのかについて、解説します。

 


 

■中学入学後に陥る問題

 

まず、中学入学後に陥る問題として主なものを以下にまとめてみます。

 

①提出物に終われ、ただこなすだけになっている

②かけている時間と成果が伴わない

③小学生の頃より成績が落ちた

 

①については、多くの学生で見られる現象です。特に、定期テスト前になると、どの教科からも沢山の宿題が出る学校が多いのではないでしょうか。その宿題は、先生方が学生の試験の手助けになると思って出してくれている物ではありますが、その宿題がテストに役立つのは、時間をかけてしっかり取り組んだ場合のみです。そのため、ただこなすだけといった姿勢で取り組む宿題は意味がなくなってしまい、ただの作業と化してしまいます。

 

また、②についても、よく見られます。これは、勉強量の多さは必ず学力向上に結びつくと思ってしまっている学生が多いため起こる現象です。勉強量も大切ですが、時間のない中学生が効率的に勉強するためには、量以上に質を重視することが大切です。

 

③については、このあと説明します。

 


 

■各学年で年間目標を決めましょう

 

先ほど紹介した問題を解決するためには、各学年で年間目標を定めることが大切です。以下に、学年ごとに目指すべき勉学への姿勢について、ご紹介します。

 

1年生:自分なりに計画を立て、部活と学業の両立を図る

2年生:自分で立てた計画を結果につながるように修正し、自分なりのやり方を見つける

3年生:自分のやり方で結果を出す

 

小学生までは周りからのサポートが手厚く、待っていても何をやるべきかわかっている状態でした。そのため、目標などを特に定めなくても、流れに身を任せていれば、ある程度の成績を維持できるようなシステムでした。

しかし、中学は違います。中学入学後は部活も始まり、保護者が細かく見ることが難しくなります。ゆえに、上記の考え方をもって子どもを「自律」へと導くことが大切です。また、本人もそのことをしっかり認識し、目標に向かって努力する必要があります。

 


 

・まとめ

 

 中学生は、多くの人にとって初めての受験である高校受験のための勉強をしなくてはならない時期でもあります。忙しいとは思いますが、今回紹介した効率的な勉強をすることは、必ず学力向上に結びつきます。時間がない人ほど、是非試してみてください。