学校の英語の授業では、塾や予備校での英語の勉強と違い『問題を解く』と言うよりも教科書の文章の精読(詳しく読むこと、和訳をしたり文法の確認をしたりしながら)が主なカリキュラムとして行われています。そして、定期テストでは授業で読んだ文章の穴埋めや和訳などが出題されます。

 

教科書英文を覚えるメリットとは?


私自身、中学高校時代は「これはただ授業で勉強した英文の丸暗記をさせたいだけなのでは?」とその内容に疑問を持っていましたが、突き詰めると「英語力に直結する内容になる」ということに、その後の英語を勉強していく中で思い至りました。

例えば新学習指導要領において中学英語の目標は、

第1 目標

外国語を通じて,言語や文化に対する理解を深め,積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り,聞くこと,話すこと,読むこと,書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う。

第2 各言語の目標及び内容等

英語 1目標

(1) 初歩的な英語を聞いて話し手の意向などを理解できるようにする。

(2) 初歩的な英語を用いて自分の考えなどを話すことができるようにする。

(3) 英語を読むことに慣れ親しみ,初歩的な英語を読んで書き手の意向などを理解できるようにする。

(4) 英語で書くことに慣れ親しみ,初歩的な英語を用いて自分の考えなどを書くことができるようにする。

引用:文部科学省HP 学習指導要領「生きる力」外国語 英語の目標

「話す」「読む」ことで英語を理解し「書く」ことが出来るようにすることが学校英語の目標のようです。

 

 

音読・速読の重要性


上記のことを踏まえて学校英語で重要なことは『精読の終わった文章を何度も「音読」「速読」すること』です。精読をすると、英文の内容は頭には入っているとは思いますが、一見しただけでは複雑な文章であれば日本語の意味に思い至るのに時間がかかってしまうと思います。

音読や速読を繰り返す中で文章を見ただけで大体の意味を深く考え込まずに理解できるようになります。付属のCDについていくようにして読んでいくと、音と意味とも対応させることができるため、リスニングの対策にもなります。

これはきちんとした英語で書かれていて、なおかつ授業できちんと精読が行われている教科書の英文であるからこそできることです。授業を受けた後は、読み終わった文章を家に帰って読み返してみると英語力に還元されるものがより多くなると思います。

ぜひ実践してみてください。